マラッカ2日目。昨日マラッカに
移動してきました。

マラッカは京都の町屋と長崎の坂を
一緒にしたような街です。
オランダ→イギリス→日本、と
植民地になってきた歴史があります。

日本がマレーシアを侵略して
いたのは3年8ヶ月だそうです。

フランシスコ・ザビエルが日本に
来ることになったきっかけを
作った街でもあり、マラッカで
日本文化・日本語について教えられ、
いたく気に入って予定を変更し
来日したそうです。

とりわけ日本語はなぜ縦に書くのか?
と言う疑問に対し

「人間は脳が上に足が下にある。
頭から足に向かって文字を書く
ことが自然なのである。
それが日本文化・日本語だ。」

との答えにザビエルは感動
したそうです。

本日はマラッカの日中はかなり
暑いのでホテルでデスクワーク、
午後にはクアラルンプールに
戻ります。

さて、、

■増山の起業日記 その38
※今回はお休み

明日はセミナー講師の先生、Kさん
Nさんの「セミナーのやり方合宿」
に参加してみると、トンデモない
ことがセミナー中に起こったのです、、、
からの続きです。

■不動産投資コラム その3

今回は、アネハ元建築士で世間を
騒がせた「耐震ギソウ」。
建物が地震で倒れないか、
が注目されたわけですが、その
世界のウラ側についてお伝えします。

数年前に話題になり世間を震撼
させたギソウ。

もう無くなったのでしょうか?

大地震が来てももう心配ない、
のでしょうか?

表面的には建築基準法が改正され
心配無くなった、という感じですが、
事実上はまたまだ、潜在している、
と私は見ています。

どういうことか?

それをお話しするため、
「ギソウ」とはそもそも何か、
なぜ、そんなことが起きて
しまったのか?

そのウラ側からわかった方が、
この話を理解しやすいと思いますので、
まずはそちらからお話しします。

「ギソウ」とは、、、

建物を新しく建てるときは
大地震や中地震に耐えらる建物を
設計しましょうよ。

だから設計は構造計算と言う計算を
やって安全な設計にしましょうよ。

複雑な形の建物でも、
小さな部位に区分けして、
これを「モデル化」と言いますが、
それぞれの部位が地震に耐えられる
かを計算しましょうよ、それが
「構造計算書」なわけです。

ひとつひとつの部位の計算は、
単純な掛け算足し算です。

が、あまりに部位の数が多い、
例えば、鉄筋コンクリート3階建て
のような小さく建物でも、
10㎝厚さのチューブファイルに
やっとこさギリギリ入るくらいの
紙の多さ、厚さになるほど大量な紙、
アウトプットになってしまうのです。

それが構造計算書をブラックボックス化
させている要因です。
一級建築士でも、構造計算書を
読める人は極めて少ないです。

その極めて少ない構造計算書を読め
かつ作成出来る人、
これを構造屋さん、と呼びますが、
本当に極ゴク少ないのが現状です。

超ニッチな職業が
構造計算書を作成する一級建築士、
構造屋さん、なのです。

だから「引く手数あまた」
で超人気な人。

建物を地震から守るエキスパート、
かっこいい職業、
を想像するかもしれませんが、
日本では実際は違います。

構造屋さんは
超職人さんです。
つまり、基本、気難しい人です。

だから、扱いが難しい。
となると、自然と仕事が来なく
なります。で、営業が苦手。

デザイナーや不動産屋さんからは
仕事料はタタかれます。

職業としては地位は高くないのです。
ちなみに欧米では、構造屋さんの
地位は凄く高いです。

なので、止むに止まれず、、、
となったのを業界の構図を
知る私は理解は出来ます。

と言うわけで、
起こるべくして起こった事件。
それが「ギソウ」だと私は思います。

なので、法律を変えたところで、
本質、つまり、構造屋さんの地位が
日本では高くないことは変わって
いないため、無くなったとは
言いがたいです。

では、どうしたら、
「ギソウ」は無くなるか?

安全な建物が設計される
世の中になるのか?

次回に続きます。

世界一自由を満喫している不動産投資塾の塾長
一級建築士 増山大

サイトURL:ギソウは無くなったか?

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