空前の新築アパート建設ラッシュ。
そんな新築アパートの工事監督を
100棟ほど担当、生々しい実態を
いくつも見て来ました。
アパート建築30年の建築士、
増山大です。
姉歯元建築士の耐震偽装。
昨年の旭化成建材の杭問題。
記憶に新しいこれらは
建設業界構造が作り出した功罪。
いづれも、起こるべきして
起こった事件、なのです。
とりわけ耐震偽装。それは
発注する側の建設会社、
及び意匠設計者。
受注する側の構造設計者の
上下関係が作った功罪。
更に誤解を恐れずに言えば
構造設計者が自ら仕事を取ってこれないことが産んだ功罪。
更に更に突っ込んで言えば
人命を託した建物安全性を司る
構造設計者の立場が非常に低い、
と言うか高くないから起きた。
姉歯さん達の立場は
この日本ではホントに低い。
ちなみに欧米では構造設計者は
医者や弁護士と同等な
社会的地位がある。
ドクター、またはプロフェッサー
なんです。尊敬の意味がこもった
大先生なのです。
何故、日本では
そうなってしまっているのか?
それは誰の責任でもない。
日本の歴史を紐解けば
自ずとわかってくるのです。
その歴史とは?
次回に続く。
歴史伝承建築家
一級建築士 増山大